相変わらず、春の雨は静かに降り続いている。雨脚は強まることも、弱まることもなく、道路に平坦なリズムを刻んでいく。私は雨傘を右手から左手に持ち替えた。その時、少しの雨粒が路に横たわる男にこぼれ落ちた。しかし、それは男にとって大きな問題ではなかった。私はあらためて、地面に突っ伏したままの男をまじまじと見つめた。汚い、汚れている、と確信した。雨に濡れているからではない。いわゆる住所不定者と思わしき風体を、男の表情や着衣から感じ取っていたのだ。
「腰が痛くて動けない。起こして…」。
倒れていた男は私に懇願するように言った。
私は、逡巡した。
助けたい気持ちは、もちろんある。しかし、手を伸ばせなかった。触れたくない、濡れたくないという感情が勝っていたのだ。
私は男の声が届いてないふりをして、白々しく「そろそろ救急車が来るころだが」と、独り言というには大きすぎる声でつぶやきながら、救急車が来ると思われる方へ走った。一人の下衆な英雄は、自身の背中に2つの視線が突き刺さっていることを感じとっていた。
間もなく、救急車のサイレンが聞こえてきた。私は重たい沈黙を切り裂くように、開いたままの傘を天に掲げ、大きな身振りで救急車に合図を送り、倒れたままの男に「救急車が来ましたから。安心してください」と、なおも親切心を押し売った。そして、ほぼ同時刻に到着した警察官に運転手を引き合わせ、正義面で現場検証に立ち会った。若い警察官は恐縮しながら、何度も私に対して感謝の意を述べる。一通り質問に答え、連絡先を伝えると、ようやく「事故」から解放された。私は現場を顧みることなく、自家用車を停めていた駐車場に向かって足早に歩いた。とにかく、私は帰りたい一心だったのだ。
エンジンを始動させ、いつも以上に注意深く周囲を確認し、静かに発進した。入り組んだ細い路地を抜けると、見通しの良い大通りに出る。3つ先の信号機が青から赤に変わり、連動するように、さらにその先の信号も色を変えていくのが分かった。私は暗闇に浮かぶ青と赤の光に誘われるようにアクセルを強く踏み込んだ。交差点に灯る色など、どちらでも良かった。
私の黒い塊は、白みはじめた空に覆われ、どこかへ隠れていった。それが、どこなのかは私にはわからない。自宅に戻り、車のエンジンを切ると、私は運転席に携帯電話を置いたまま、車のドアを閉めた。
お久しぶりです。なんと1カ月ぶりのブログ…。
正直、ブログの書き方忘れました(笑)。
ので、たどたどしい文面になるかもしれませんが、お許しを。
今月からスタートしました、
Thinksスタッフ全員によるブログリレー、いかがだったでしょうか?
「楽しかった!」
「いろんな人がいて面白い!」
「絶対に辞めないで!」
そうでしょ、そうでしょ。
その期待、裏切りませんよ…。
ちなみにこのブログの順番は、くじ引きで決めています。
私は、一番最初にくじを引いて、一番最終日を 引き当てるという…、
運がいいんだか、悪いんだか。
くじと言えば、
昨日地元のニュース番組を見ていましたら、
「アタリ付きのアイスはいったいどれくらいで当たるのか」
というのを検証していました。
番組のスタッフが、
コンビニ6店舗から100本購入した○リ○リくんを食べた結果、アタリは出ず…。
さらに20本を食べて、ようやくアタリが出たそうです。
つまり120分の1…。厳しすぎる…。
ちなみに私は、自販機で当たりを出すことが多くて、
これまでに5回以上は当たった経験があります。
(軽い自慢!)
初めて当たったのはたしか小学校低学年。
何気にジュースを買ったら突然派手な音楽が鳴り響き、
動揺して思わず押したボタンが「おしるこ」だったという…。
幼いながらに屈辱を感じて、
当たった「おしるこ」を親に差し出した覚えがあります…。
ということで、5月の締め というのに、
本当に中身がなくってすいません!
でも明日はなんと特別に、
fukamiブログ「夜明け前(下)」が登場予定!!
いったい次はいつ読めるのか不安だったあなた、
ついに完結(たぶん)です。
では!
ピーター・バラカンの DJ、聞いてきましたよ。行って。
え、誰って? Wikipedia 氏に言わせると、音楽評論家、ラジオ DJ だそうです。
坂本龍一が音楽講義のような形式をとる番組、NHK の schola にも出演してたりも。
ちなみにこの番組、細野晴臣も出てたり、何気に小山田圭吾もギター弾いてたりで結構おもしろかったです。
..とのことでバラカンさん。
新栄にある小さなオーガニックカフェで DJ をするという。
テーマは「アトランティック・レコード」。
彼のお勧めは個人的にハズレが少なく、特にインターネットが無かった時代は音楽関連の貴重な情報源だった人物。
アトランティックレコード自体には、とりわけ注目している音楽レーベルでもなかったけど。
冒頭 主催者が、「写真撮影も録音もOK。」とのこと。
ロンドンオリンピックのソーシャルメディアへの厳しい規制。
Wikipedia のブラックアウトで話題になったアメリカ SOPA 法案。
などなど、世界中が現代メディアへの警戒を特に厳しくしている昨今、これがなんとも新鮮。とりわけこの国はその優等生。
にしてもこの国のその事情。
テレビ録画のガチガチのコピーガード、音楽においては iCloud での共有不可(当初)、電子書籍も遅々として普及が進まない。
著作権に関してはおそらく世界で一番厳格な国だろう。検索エンジンもほんの2, 3年前まで違法状態だったいうから。
日本経済の低迷はしばらく続きそうだな。
..っと、この手の話題、弊社ブログガイドライン(そんなのないです)にも抵触してしまいそうなので、このへんにしておきます。
最後にイベントの話題に戻って一言二言。
感想:
バラカンさん、トム・ヨーク(プーチンもあり)に似てるなぁ。
学んだこと:
うちにも cream さんいるけど、本家 Cream もここアトランティックに一時在籍してたようです。
お久しぶりです。ゾノでげす。
突然ですがこれ、見てください。
トーストです。
朝、娘とトーストを食べようと半分こしたら
娘は今日はパンが嫌だと言い始め、
私が目をはなしたすきに私のパンの上に重ねて
すっかり隠したつもりになってました。
なんと!そんなことが出来るようになっているとは!
ビックリしながら大爆笑でした。
そんな娘ですが、先日とある検査をしました。
みなさん1度はご経験されているでしょう。
あんなに屈辱的な格好をさせられるのは人生であの時だけ。
そう、ぎょう虫検査です。
まだ娘はオムツもはずれていないので恥ずかしさもありませんが
それでも嫌だと言っていました。
こんなに文明も医学も進歩したのに、あれだけは変わらずに同じ方法。
あれでしか調べられないんでしょうかね。
ちなみにこの人も変わらずにご健在でした。
昨日(27日)は、とーってもいい天気でしたね。
わたしは、早朝4時半に起きて、お客様とゴルフに行ってきました。
友だちとプライベートでゴルフには行きますが、
お客様とのゴルフは、会社に入って3回目…ぐらいですかね。
自然を生かしたレイアウトのゴルフ場で、結構好きなコースかも。
スタートホール近くの風景ですが、この時期に、紅葉が真っ赤でした。
(この紅葉は、赤色の新芽が出て、夏に緑になって、秋に紅葉するそうです。)
上に見える建物は、クラブハウスで、ガラス窓の向こうは男性の大浴場のようです。
しかも、コースの途中では、鹿(シカ)にも遭遇しました。
ここのゴルフ場で飼っているそうで、親離れたしたばかりの、
今年で4年目の子鹿とのことです。
写真の天地の真ん中、右サイドに上半身のみしか写っていなかった。見えないかも・・・
肝心のスコアはというと…まあいつもと同じで、
ツメの甘い私は、グリーン周りとパターで悪戦苦闘し、
ぼちぼちのスコアでしたが、
ちょっと緊張感のある、楽しいゴルフ日を送ってきました。
もちろん、ぼくは見ました。
はりきって6時に起きました。(うそ、前夜20時に寝たから勝手に起きた)
すごかったですね。
感動しました。
なんたって名古屋で見れるのは平安時代以来ですからね。
しかし昔の人はどうやって見たんでしょうね?
グラスなしで観測に挑んだ僕のように
木漏れ日を見て感動していたのでしょうか。
それとも肉眼で見て直後に目をつむり
まぶたに映る残像で楽しんだのでしょうか。
そんなこんなで無理矢理に日食を楽しもうとしていた我が家。
善意にあふれたご近所の方がグラスを貸してくれ、
くっきりはっきりと金環を観測することができました。
貸していただき、本当にありがとうございました。
地域の交流が薄れているように感じるこのごろですが、
ご近所付き合いって大事ですね。素敵ですね。
お呼びがあったのでノコノコ出てきましたが、オラの源氏名のクリームは、そのまんまそのアトランティックのクリームでござる。
NHK の schola 好きでよく見ていました。
おもしろいですよね。
トムヨークよりプーチンですね。
バタフライ得意なプーチン。