野球の鬼と言えば、星 一徹(星 飛雄馬の父)の右に出るものはない。
(おそらく、知る人は限られるので、この冒頭文はムダに美しい)
さて、今回のお話は、自然環境をテーマにした編集誌の企画練りを
依頼されたことから始まる。
お風呂や通勤車内で、構想を膨らませながら、
夢の中で、育んでいく。
忘れるなよー。覚えてろよー。
結果、約7〜8案ほど、カタチになっていくのだが、
実は、そのうちの1案が、12/09、
NHK「歴史秘話ヒストリア」で紹介されたのだった!!!!!
TVのタイトルは『大江山鬼退治 なぜ人は鬼を討つのか?』。
まず、わしが出した案というのは、
昨今の「鬼ブーム」に乗っかって、鬼伝説や鬼がらみのお祭りが
行われている「自然環境が豊かな地」を取材しようというもの。
ひとつは、日本の伝承に登場する鬼「酒呑童子」が
生まれたとされる新潟の燕市。
もうひとつは、酒呑童子が退治されたとされる
京都の「大江山」だったのだ。
あいにく両案とも見送られたのだが、
このタイミングで、 NHKが、
この題材で放送をしてくれるというサプライズ!
で、これが、企画練りのときの下調べ以上に、
勉強になって、わし的におもしろかった。
大江山という地には、鬼伝説がいくつかあって、
そのうちのひとつを簡単にご紹介。
飛鳥時代に、聖徳太子の弟が、鬼退治に出かけるのだが、
いっこうに鬼が見当たらない。
姿カタチが確認できなかったのは
当時、みんなが「鬼」と恐れていたのは、実は「疫病」のこと。
普段は、池や川の中で息を潜めているから
姿を見たものもいなくて、時折に起きる洪水もまた
鬼の仕業とされていたらしい。
鬼、疫病、不安、…… それを解消するための
「薬」ではないが、それゆえ大江山周辺には、
「薬師如来像」のあるお寺が点在しているのだという。
放送では触れていなかったが、大江山は鉱山に恵まれていて、
製鉄のまちとしても知られているらしく、
これまた鬼の持つ「金棒」つながりとなっている。
鬼滅ブーム、コロナ感染、
今の時代と似通っていそうな気配も携えて、
2020年という一年は、残すところ、あと20日である。