同音異義語って、まぎらわしすぎでは?
とあるVTuberの方が「化学」のことを「ばけがく」と言ったことで「ばけがく?!」「かがくやぞw」といったコメントが溢れネット界隈で話題になった、というニュースを目にした。
「化学」と「科学」を分けるために、口頭で「ばけがく」と読むことがある。だからVTuberの方の発言は決して間違いではないのだが、その事実を知らなかった視聴者が「化学も読めないの?笑」と嘲笑うかのような態度をとったことで、「いやいや、そういうコメントしているあなたの知識が足りないのでは?」といった論争になってしまった、という流れだ。
私は働き始めてから、上司や取材先の方が言っているのを耳にして「なるほど、“ばけがく”とも言うのね」と知った気がする。こういう、「べつに学校では特別教えてくれないこと」って、どうやって吸収しているんでしょうね。
そもそも、同音異義語を発音で区別して伝えようとするの、むずくない?と思ってちょっと調べていたら、「化学=ばけがく」といった読み方を「説明読み」というらしい。
【「説明読み」とは】
正式な読み方ではないが、誤解を避けるために機に応じて使われる読み方のこと
例:市立(いちりつ) 私立(わたくしりつ)
(こんな説明読みなんぞを作るくらいなら、もっとわかりやすく異音の言葉を作ってくれよ!と思わないでもないが…)
説明読みとは違うけれど、
EやBとDを間違えないように「D=デー」と言ったり、
1月と7月を間違えないように「7月=なながつ」と言ったりする人もいる。
「伝われ!」と思っての発言を「読み方ちがうんだがww」と笑われては悲しいので、やはりコミュニケーションは心だ。
私が仕事をするうえでは、「校正」と「構成」という同音異義語をよく使う。まぎらわしいからと言って私が突然「校正=こうまさ」と言い出しても、周りの人は「こうまさって何のことだよww」となるので、コミュニケーションはやはり難しい。
あと、
最近親知らずを抜いた私は「火曜に“抜歯”で、その一週間後に“抜糸”するのでまた来てくださいね〜」と言われて「バッシして、バッシ?!」となった。あぁ、まぎらわしい。
ニホンゴ ムズカシイネ!