ライブ行きたい
おそらく、みなさんもそれぞれの「人生のBGM」といったアーティストがいると思う。
私にとってはそれが「RADWIMPS」だ。
中学1年のとき、ラジオから流れてきた音楽に一目惚れならぬ「一耳惚れ」した。
あの感覚は、人生でそう体験できないものだなと、今となっては思う。
それから、おこづかいでCDを買い始めた。授業中に、歌詞をノートに書きなぐった。
新曲が出るとなれば、火曜日の夕方にタワレコに行ってフラゲするのが至福だったのを思い出す。
高校生になって、初めてライブに行ってみようとチケット購入に試みたけれど落選してしまい、
ライブグッズのタオルだけ買って、Zepp名古屋の壁に外から耳を当てて音漏れを必死に聴いた。
その日初めて、壁に耳を当て続けると首がつることを知った。
私が初めてライブに行けたのは、会場がガイシホールになってからだ。
ライブ会場の一体感というものは、クセになってしまう魅力がある。
ドラムスの音が心臓の奥に響いてくる感じ、鼓膜が震えているのが分かるくらいの大音量、
それなのに、ボーカルの呼吸音まで聞こえるほどの静けさも存在する。
ライブは「ああ、この人たちを好きになってよかったな」と再確認する場所のような気がする。
そして、「ライブに行きたい!」という理由で、アルバイトも頑張れた。
唐突にこんな話をしだしたのは、
先日、RADWIMPSの楽曲がサブスクリプション解禁されたからだ。
ほとんどのCDを購入しているし、ウォークマンに音源は入っている。
それでも嬉しい、この感じはなんだろう。
実は、5月2日に開催されるライブに行く予定だったのだが、コロナの影響で延期になってしまった。
延期と言っても、次の予定はまだ未定。いろんなアーティストと、それを楽しみにしていたファンたちが、各所で悲しんでいる。
そして最近、RADWIMPSは「こんな時だからこんな歌を作ったよ」と、SNSを使って新しい曲を配信してくれた。
CDという物がなくても、音楽が聴ける技術がたくさん生まれていて、
それを使って生まれたてほやほやの曲がアーティスト本人の手で世に届けられる。
なんだか改めて、すごい時代になったもんだな、と思った。
先が見えないこんな時でも、いろんな人が何かを生み出していることに元気をもらえる。
なんちって。
ただ己の「ライブ行きたい欲」のままに書き始めたら、とりとめもない文章になってしまったけれど、まぁ、たまには良しとしよう。
またライブに行ける、その日を夢見て!