秀ちゃんが教えてくれたこと
先日、仕事の関係で「豊臣秀吉」について調べ物をしました。
「歴史」という教科が苦手だった私でも知っている、この辺に生きていた偉人ですね。
猿と呼ばれていたとか、信長の草履を暖めておいたとか、
そんなプチエピソードしか知りませんでした。
今回、図書館や本屋で調査してみて、まず思ったこと。
「秀吉にまつわる本、めっちゃある!」
それだけキャッチーな、言い換えれば愛された人だったのですね。
農民から天下人になるというサクセスストーリーを遂げた彼は、「人たらし」としても有名。
結局いつの時代も「コミュニケーション力」が鍵を握るのかな…と思ったりしたわけです。
何冊かの本をパラパラ〜と見てみたら、「豊臣秀吉像」の描き方に違いがあるんです。
「家来思いのいい人だったんだよ〜」「機転の効く人でね〜」
といったように、いい人っぽく書いてあるものもあれば、
「あいつはただの女好きだ!」「女子供にも容赦ない冷血人間だ!」
といったように、極悪人っぽく書いてあるものもあり、
私は、豊臣秀吉を知ることで、豊臣秀吉を見失ったのであった……。
つまりは、どこを切り取るかで印象操作なんていとも簡単にできてしまうのである。
Youtuberがまずいといったラーメン屋の味が自分にとってはとても美味しいかもしれないし、
インスタグラマーが肌が荒れたといった化粧水が自分にはしっくりくるかもしれない。逆も然り。
歴史上の人物は死人に口無しで、いろいろ脚色されてしまって仕方ない部分もあるけれど……、
自分で確かめられることは自分で確かめるって、大事だな。すぐ決めつけてはだめだな。と自分を戒めるきっかけをくれた、できごとでした。