いい曲は、企画書からは生まれない。(仲畑貴志氏)
コンセプトは立てることができる。
そのコンセプトを命綱にしながら表現を重ねていく。
哀しいかな。コンセプトはわかるけど、
表現の屋台骨となるコピーやデザインが、ついていけてないんじゃない。
じぶんの脳内にある品質管理室での制作チェックによると
制作差し戻しは、よくあることで、
ホント、アタマを悩ますところである。
「企画コンセプト」と「表現・演出」の絡ませ方について
その体系は、皆のアタマ内はどう整理されているのだろう。
そんなとき、わしの励みとなるのが、今回のタイトルコピーである。
仲畑貴志氏によるサントリーホワイトの名コピー。(1980年代だっけ?)
ビジュアルは、ピアノに向かっている
ジャズピアニストのハービーハンコック氏。
ごちゃごちゃ理屈をこねていても、いい曲なんてできっこない。
プロのミュージシャンの世界を垣間見せながら、
ウイスキーづくりの誇りと覚悟を企業の広告として成立させている仕事。
優れた表現は、コンセプト以上にメッセージを発するもの。
そして、その心境を後押しするかのような「事例」に
わしは、出くわすことになる。
それは、 BABYMETAL。 (つづく)