真才の棋士に憧れて。
本日は将棋の第69期名人戦第6局の2日目が行われ、
またも、仕事が手につかなくなり困りました。
7番勝負でいきなり3連敗を喫してしまった羽生名人でしたが、
本日も熱戦を制して3連勝となり逆王手。
勝負は最終局にもつれ込む展開となりました。
なんだよ、ネタバレかよー!
せっかく明日の「週刊!順位戦」楽しみにしてたのに〜。
という方がいたらゴメンナサイ。
さて、かつての国民的娯楽もテレビゲームにその座を奪われて久しく、
将棋好きを告白すると、多くの人に不思議そうな顔をされます。
かくいう私も愛好歴は3年程で、もっぱら観戦を楽しむのみ。
将棋の醍醐味を理解できるほどの棋力もありません。
私が将棋に興味をもったのは、羽生善治という天才棋士の存在があればこそ。
デザイナー、ライターという仕事をしている人は多かれ少なかれ、
“才能”とか“センス”というようなものと向き合っている(きた)かと思います。
俺って天才かもと思い込み、よっしゃ作家になって芥川賞とるべ!と夢想していた思春期。
ところが社会に出れば、否応にも井の中の蛙であることを自覚させられます。
自分の凡才に気づいては、自己嫌悪に陥っていくばかり……。
ナンバーワンよりオンリーワンというフレーズを聞いても、反吐しかでません。
35歳を過ぎたあたりからでしょうか。
若い頃は自信があった記憶力の衰えを自覚しはじめました。
そんな中、同い年で、まぎれもなく真の天才である羽生善治が、
襲いくる加齢にどう抗い、どう落ちていくのだろう?
希代の天才は凡人と違い、いつまでも輝き続けるのか。
それとも、私たちと同じように乾き、朽ち果てていくのか。
そんな切り口から将棋への興味が湧いてきたのです。
自分なりのアンチエイジングかもしれません。
だから、もう少し、羽生善治をウォッチングしたい。
というわけで、私のモニタに茶色い木目のようなものが映っていても、
それは崇高なる人間観察でありますから! あまり、怒らないでくださいね♡
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