やたら、「安全」とか「快適」とか「安心」とかをアピールする
商品、サービス、環境が多くて、
フレーズづくりにも頭を悩ます昨今である。
昔は(…ごめんね、おっさんで)それらの単語を不用意に使うなと
注意されたものだった。
クライアントの要望が、モノの特徴が、例え、そうであったとしても、
一旦、制作者がとどめ、考察し、腑に落としてからフレーズに仕上げていく。
そこに、関わるクライアントや担当者、もちろん制作者との
すったもんだがあり、技量も試され、ぎりぎりの納期と向かいあっていた。
(ような気がする)
果たして、それがクリエイティブなのかどうかはわからないが、
少なくともコピーライターと自称するプライドみたいなものを
無くさないようにと、キャリアの道をつないできた。
(ような気がする)
そんな中、クライアントと私たちの会社を仲介する営業担当から、
客が「安全」「快適」「安心」がポイントって言ってるから
それふうにまとめてね、と手がかりもないまま安易に丸投げしやがる。
それは、私たちに「手」を求めているのか、「頭」を求めているのか、
「楽」がしたいのか、その解釈に「頭」を悩ましてしまうのだが、
そんな担当者には、この仕事から「足」を洗えと言いたくなる、
今日この頃の私である。
きちんと自発呼吸しないと息苦しくなってくるのは、
おかれている環境のせいだけでもない。
(ような気がする)
〇写真はイメージです。