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ノルウェイとベロニカ

先週も話題にあげたテレビと Mac mini

 

につき、ここのところ
相方が毎日のように iTunes ストアで
映画をレンタルしている。

"世界の亀山ブランド" も
多少の矜持は取り戻してくれただろうか。

 

ふとレンタル項目を覗くと、
その中に「ノルウェーの森」が入っている。

 

「これは、映画ムリだろ..」

見た瞬間そう思ったが、監督がトラン・アン・ユン。

彼の作品を何作か観ているが、彼ならやれるかも。と。

 

自分の中で「ノルウェーの森」と言えば、
幾度か向こう方からやってくる。

言わずと知れた世界的ベストセラーなので必然かもしれないが。

 

初めての出会いは、中学校の図書館。

当時は多感な思春期を送る中坊。
豊富な性描写が同級生と話題になったことがある。

全体は読んではいない。

 

あの上下巻、濃厚な赤と緑のカバーは鮮烈な記憶にある。

 

次に出会うのは大学生になった頃。

それはすでに文庫化されていた。
周りで村上春樹が流行りだし、
自分も漏れなくはまっていった。

読み始めたらそれは止まらず、
上下巻を一気に読み終えた記憶がある。

 

しかし、読後に何に魅せられているのか振り返ってみると、
何に魅せられているのか雲のように捉えられない。
虚無感さえも漂いそうになったとき、その雲のような、
理性ではとらえられないような不条理というか、
この説明困難な "空間" を提示されていることに気づく。

 

そして今回の映画化。

その "空間" をどう映像化するのか?

限りない困難があることが創造できる。

 

しかし、その監督はやってみせた。 

..と、僕は見た。

独自の幻想美として表現してみせた。

キャストもほぼほぼ健闘。
直子はちょっとだけう~ん。

 

多くのハルキストが不満を抱いているだろうことは
容易に想像できるが。

 

ついでに、レンタル項目にもう一本。

「ベロニカは死ぬことにした」

 

この作品も原作はパウロ・コエーリョの小説。
これも世界的ベストセラー。

これはなかなか苦痛だった。

 

めずらしく長文になりました。

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