ほしがる。
私は映画やお芝居のフライヤーが好きで、
映画館や劇場に行くと、せっせと収集してしまう。
昔のレコードで言う『ジャケ買い』的に、
フライヤーが好きでチケットをとることだってあるし、
たとえアマチュア劇団であっても、
フライヤーに手を抜いている劇団は、
どうも好きになれないのは、職業病かもしれない。
フライヤーの中でも、
やはり小林賢太郎さん一連のフライヤーは別格で、
勝手に『King of フライヤー』だと思っている。
ラーメンズの頃から異彩を放っていて、
それはやはり多摩美出身の二人だからこそだと思っていたが、
その数々の作品が、
デザイナーの水野学氏が手がけていると知ったときは、
『なるほど』と唸った。
しかも実際にお芝居に足を運ぶようになって驚いたのは、
本来宣伝に使われるはずのフライヤーを、
小林さんは講演前配ることはせず、
講演を観に来た人にだけ配っていること。
つまり、実際にチケットを買って、
講演を観に行かなければ手に入れることができない。
私なんかは、まんまとフライヤー欲しさに、
講演を楽しみにしている。
(まあ、フライヤーなくても楽しみではあるだけど)
ただ、チケットが取れなかったときの絶望も
倍増するけどね(笑)。
でも、フライヤーの価値をまるっと変えた
この戦略を知ったとき、
改めて価値ってものは創っていくのだな〜と感じたり。
先日の小林健太郎氏のコントユニット『カジャラ』のフライヤーも、
相変わらず素敵でした。
文字組みの一つひとつが美しいですよね〜。
ぜひ、皆さんも素敵なフライヤーを探しに劇場へどうぞ。