十人十色
女性に生まれて良かったな、と思う理由のひとつに
「メイクアップ」がある。
ニキビができたり、寝坊してしまったときには「面倒だなぁ…」と思ったりもするけれど、
毎日気分を変えたり、高めたりすることができるので、楽しい。
最近は「メイク男子」も増えているみたいだけれど、そういう心境なのだろうか?
さて。
先日、久しぶりに高校時代の友人と再会したら、とても大人っぽくなっていて驚いた。
リップの色が似合っていて素敵だな…と思っていたら、
パーソナルカラー診断をしたのだと教えてくれた。
パーソナルカラー診断とは、自分に似合う色を知るために、
肌や瞳の色、雰囲気などから、春夏秋冬のイメージで色分けする、というもの。
http://www.colornavi.net/apc.html
「自分に合う色を知っておけば、メイクだけじゃなくてファッションにも応用できるし、将来ウェディングドレスを選ぶときにも役に立つから一度診断してもらうといいよ」と、おすすめしてくれた。
ふと我に返って、「私に似合う色ってなにかしら?」と考えた。
好きな色は?と問われれば、「オレンジ!」と言えるけれど、
似合う色は?と問われると、困ってしまう。
買い物に行って「かわいいな」と思った服を試着してみたら、
とても顔色が悪く見えたりすることがあるから、
似合わない色があることは証明済みだけれど…。
「洋服単体ではかわいいのに、私が着ると台無しになる」
という悲劇も何度か経験しているし…。
こんなことを考えていたら、私の頭の中に一つのフレーズが思い浮かんだ。
「好きは、片思い。似合うは、両思い。」
世の女性の共感を集めているルミネの広告のキャッチコピー。
あぁ。これだ、これ。と思った。
賞をとるキャッチコピーや話題になるキャッチコピー。
いろいろ「良い」とされるものはあるけれど、全てにうなずけるわけではない。
私は実際、このコピーに出会ったときは、まだ本当の良さに気づけていなかったように思う。
でも、やっとこの言葉に深くうなずける年になった気がする……。
気がつけば、私もルミネのターゲット層の中にいた。
久しぶりに会った友人は、片思いから両思いの領域に足を踏み入れたんだな、と感じた。
似合うっていいな。両思いになりたいな。
今度買い物に行くときには、もっと「色」にこだわろう、と思う。
「似合う」を知ることが「レディ」になる第一歩だと気づいた、
秋のはじまりでした。