プレッシャー
私が唯一自慢できることは視力です。
ずっと両目1.5をキープしている。
今年の健康診断で視力検査をすると、
「ん?なんだか右目が見にくい。」
「おっ。ついに私の視力も限界か」
右目が0.8、左目は1.5でした。
心の中で「ありがとう私の右目、そりゃ視力も落ちるよね」
なんてひとり思っていたら看護師さんが
「ん?おかしいですね。来たばっかりだからピントが合ってないのかも」
「もう一度、検査しましょう」
「え?視力が落ちること別に気にしてないし、0.8でいいんですが」
そんなことを言う余裕もなく、
すぐ右目の再検査がはじまった。
看護師さんが1.5を求めている、、、
プレッシャーが私に押し寄せてきた。
「なんとしても1.5を叩き出さねば!!」
汚い私がとった行動は、1.5だった左目の記憶を思い出すこと。
健康診断の視力検査は順番が左右同じなのだ。
右目が見える、見えていないはどうでもいいのだ。
看護師さんをがっかりさせないことが私の任務なのだ。
「がんばれ、わたしの記憶力!!!!!」
ジジ、ジジジ…
検査機から結果の紙が
「右目1.5、左目1.5、はい、いいですね」
看護師さんが安心した様子。
記憶力でなんとか視力検査を乗り切った。
プレッシャーはちょっとあった方がいいかもしれませんね。
むー。記憶力で、視力検査を凌ぐとは……。むー。