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【Part3】海の向こうで…【脱日本!】

こんにちは。みなさまは夏をいかがお過ごしでしょうか。
夏バテに期待しつつも、今年も全く食欲減退を実感しないわたしですが、 前回の「プレイスメントテスト」から早くも4ヶ月、準備もそこそこに8月の長期連休でオランダへホームステイに行ってきました。

 

 

世界地図

今回は、名古屋からオランダまでに道のりを一人で旅してきました。その道中で感じたことを2回(地図編・美術館編)に分けまとめたいと思います。それでは、ダイジェストをどうぞ!

 

 

 

紆余曲折あってオランダ語を学ぶことになりました。

ホームステイといえど朝晩の家族との時間を厳守すること以外は、一人での行動になり、いろいろと大変なことが増えました。

それは……

観光地ですが意外と看板・標識の英語表記が少ないことや、観劇や交通機関のチケット手配作業をすべて一人で対応することなど。ありとあらゆることを自分で解決せねばなりません。結果的にあいさつと簡単な文章、数単語は覚えることに…

しかし、ある意味この苦労を求めてわざわざ一人旅行を企画した私は、ボーディングブリッジを降りて日本人が自分のみになり日本語が視覚的にも聴覚的にも無くなった瞬間が一番ワクワクしました。ポジティブシンキング!

 

 

一人になったからこそ好きなものに熱中。

日常生活から離れ視点が変わると、いろいろなことに気づきます。

例えば、この地図。
通信機器を使用できない状況でも現在地を調べメモしたり、危険なゾーンを知らせてくれたりします。また、この地図を持っていると現地の人が「観光客」だと理解してくれるので、話しかけやすくとても助かっています。そして、地図好きの私はデザイン的視点・利便性からも注目し旅先のローカルな地図を収集するのが楽しみの一つなので、デザイン先進国であるオランダの地図はこだわりや工夫もされておりかなりオススメです。

さて、今回はフリーマップのうち、おすすめ5冊をご紹介したいと思います。紙にもいろいろな種類があり、そこにいろんなフォントがあり、それらが現地の空気感を紡いでいる。どれも作り手の温度が伝わる作品です。

 

 

写真8

「AMSTERDAM CITY MAP」

観光客向けなのに広告等が一切ないのが嬉しい、すがすがしいまでに見やすい地図。
入国してすぐ手に入れメインで使用していましたが、運河の街であり公共交通機関が5つも複雑に絡み合う都市を初見で分かりやすいようまとめてあり、地球の歩き方やグーグルマップにアクセスする必要性を感じさせない内容です。
印刷紙はこれぞ海外のフリーマップ、な少々黄色みがかった中厚口が使い込むほどに味が出てたまらんと思います。

写真9

 

 

 

 

 

写真6

「Centraal Museum Utrecht TICKET」

その名のとおり、ユトレヒトにある博物館のチケットとリーフレット。
個人的に施設情報(電話番号・住所等)はリーフレットの裏表紙に記載されているかと思いきや、なんとチケットの裏面だけに記載されていました。しかも表面は単なる絵柄かと思わせるくらいデザインされた、博物館周辺地図!(館内学芸員いわくそうらしい)
割と重要な情報がスタイリッシュかつインパクトのあるデザインで表現されおり、所々ニス加工されていた部分も含め素直にオサレだなと思わせます。

写真7

 

 

 

 

 

写真2

「DISCOVER UTRECHIT」

自転車大国で有名なオランダ。首都アムステルダムでは人間の数よりも自転車の数が多く、訪れる観光客の70%が自転車で旅をするそうです。
そこで活用するのかこのサイクリング観光地図。表紙から見るのと裏表紙から見るのでは、所要時間24時間と48時間で内容が分かれており計画を立てるのにも大変便利。
内容は有名な建築物が密集している街ならではの、建物を誇張したイラストのデザイン。可愛らしさ重視の分かりずらさは無く、地図上でナンバリングされている施設情報も写真付きでしっかり網羅されており、読み応えも充分!
大量配布の観光地図なのにわざわざ耐水紙に刷ってあり(日本ではあまり見ませんでした)、屋外で使うことを前提とした気遣いに脱帽しました。

写真3

 

 

 

 

 

写真4
「RUKS MUSEUM GUIDE」

アムステルダム国立美術館の館内地図。見てのとおとり小型ですが、蛇腹折に一工夫加えることでかなり使いやすいのです!
1ページ目をめくると建物の階層絵があり、その絵とずらして折ってある部分がそのままリンクし順に1ページずつで内容が完結。折によって内容が飛んだり探しづらくなるのを上手く回避して制作されています。
こちらの美術館はフリーアプリでオーディオガイドを配布しているので、ツールはこの小型一冊のみだそうです。少し物足りない方は、別途インフォメーションで館内紹介雑誌(€8.9)を購入することをオススメします。

写真5

 

 

 

 

 

写真10

「Amsterdam Airport Schiphol Guide」

どこの空港でも空港案内地図は配布していますが、だいたいB4四つ折りサイズなど縦長で少し邪魔、かつ入国時に貰ったのを帰国時に見ようとしたらくしゃくしゃという煩わしさが無いのがこの一冊。
紙は上質中厚なのは普通ですが、ハブ空港の平面図を見やすいB2サイズにデザインしてあり、邪魔にならないようマップ折(W折りクロス2つ折り)で小型化(約60×90mm)。そのうえ別途厚紙で一回り大きめに表紙と裏表紙は貼り付けてあるので、開きやすさと耐久性が考慮してあります。
印刷内職でお金がかかるんだろうな…と考えてしまったのは職業病でしょうか?

内容はアイコン重視で語学力が無くても理解しやすいデザイン!
大量配布物なのに加工を(最低でも)3回くらいしているのがポイントです。

 写真11

 

 

 

 

さいごに

いかがでしたでしょうか。それぞれに見どころ満載なので、ぜひ手に取ってください、としかもはや言えなくなってしまう内容のものばかり。
これは私の個人的な趣味として、地図好きだけでなく、「狭く深く」の範疇にいない人、むしろ地図好きでない人にも楽しんで見てもらえたら…と持ち帰ってきました。地図を見ていろいろな空想・妄想をしてしまう読解力がある人のみならず、日常の仕事で地図をデザインする機会がある方のちょっとした役に立てればと思います。

是非、スマホじゃなくて地図を片手に旅してみましょう!
(ちょっと地図に興味がわいたという人は「タモリ倶楽部 ひとり国土地理院大集合」でググると捗りますよ!)

 

写真13

 

 

 

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