幽霊・妖怪画展大全集
先日、名古屋市博物館で特別展示されている、
「幽霊・妖怪画展大全集」に行ってきたのでその感想でも。
今回展示されている幽霊、妖怪画のほとんどが
日本画家で風俗研究家でもあった吉川観方(1894〜1979年)が収集したものだとか。
没後に福岡市博物館に寄贈されたものが今回、名古屋市博物館にやってきたとの事。
さて、展示の内容ですが、
チラシには「博物館がお化け屋敷になる?!」なんて
煽りコピーがありますが、ビックリ要素はありません!
館内は肌寒いですが、きっと作品を守るための低温設定で、
霊的な何かではありません。
展示されている数多くの幽霊・妖怪画は
薄気味悪いものから、美しいもの、可愛いものまで様々です。
日本における幽霊・妖怪は、人間の不安や恐怖、教訓を絵にしたものがほとんどです。
それらは今を生きる我々にも共通のものとして語り継がれていると思うと、
昔の人の想像力ってすごいなーと、関心させられました。
なかでも、女の嫉妬は幽霊や妖怪より恐ろしく描かれていたのが、
今も昔も変わらんなーと思いました!
今回の展示で一番好きな作品は
ベタですが吉川観方の「朝霧・夕霧」ですねー。
描かれているのが「お岩とお菊」という
日本ではめちゃめちゃ有名な女幽霊ユニットですが、
気味悪さもあり、美しさもあり、なんか複雑な気持ちになりますw
製作前の下書きが展示されていたのもすごく興味深かったです。
と、いうわけで、描かれた時代背景も含めて見ると
気味悪い!だけじゃなく、
昔の人の生活や気持ちまで見えてきてとても面白かったです!
しかし、この展示は7月13日(日)までで、
なーんと今週末までなんです!あらま
もし駆け込みで行きたいー!って方はお急ぎを。