レッツ 寄り目!
わたくし、ついに3D映画を初体験しました。
これまでは、家電量販店の3Dテレビ体験コーナーで周りに誰もいないタイミングを見計らい、
備え付けのヘンな眼鏡をこっそりかけて、でも、やっぱり、すぐに恥ずかしくなって、
結局、ほとんど画面を見る前にヘンな眼鏡をサッと元に戻し、
“俺はこんなヘンな眼鏡かけてないぜ”という空気を醸すことに全力を尽くしたり、
必死に寄り目をつくって、モザイクに隠された文字を浮かび上がらせたことがあるくらい。
アンチ・ハリウッドな自分が3D映画を体験するのは、ずっと先だと思っていました。
インパクトを出すだけの映像表現に魅力を感じていなかったのです。
(似た理由で、大きな音で驚かせるだけのアメリカのホラー映画に興味ナッシング)
しかし、ヴィム・ヴェンダースが3D映画を撮ったとなれば話は別。
寄り目の練習をしながら、一人、レイトショーへでかけました。
その作品は「pina」。
ピナ・バウシュという伝説的な舞踏家のドキュメンタリー。
ひたすら力強くて、素人が見ても美しいと感じられるダンスが、
3D映像と相まって躍動しまくってる!お前も、踊れと誘ってくる!
ダンスが大の苦手なわたくしでも、“よっしゃ、踊るで!”という気にさせられ、
「映画(movie)は動作(movement)を意味している」というヴェンダースの言葉に納得。
ヴェンダースというだけで盲目的に絶賛してしまうわたくしですが、
この作品だけは本当におすすめ。
週末、特に予定が無いという方はぜひご鑑賞ください。
そして、わたくしと一緒に踊りましょう。