年初に、あらためて。
明けましておめでとうございます。
若手の頃は恥ずかしくて言えなかったこの挨拶。
ここ2〜3年、お客さんに対して、当たり前のように挨拶できるようになりました。
私は、もう大人です。
さて、先日、図書館の撮影をする仕事がありました。
一般ではなかなか立ち入れない貴重図書庫で出会ったのは、
なんと、日本にも数冊しかないというマルクス『資本論』の初版!
もちろん、手に取り、こっそり匂いもかいできました!
いやぁ、20年前なら、確実に失禁していたでしょうね。興奮しました。
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書棚にズラッと本が並ぶ、その光景を前にした時の高揚感。
古ぼけた紙の匂い、丁寧に紡がれた装幀の手触り。
五感すべてを使えば、著者の知を存分に吸収できるのではないか、という心地よい錯覚。
電子書籍もいいけれど、あらためて紙文化の素晴らしさを実感しました。
時代に流されず、思考停止に陥らず、
良いもの、素敵なものに出会った時にきちんと反応できる理性を、
先入観にとらわれないで、新しいものへも縦横に伸びる感性を、
もっともっと磨いていきたい。
そう考えた2012年初頭。
本年もよろしくお願いします。