かにとTシャツと私。
本日は6月22日。
前々回の私のブログで紹介した第69期名人戦の最終局が行われている。
こうしている間も、羽生名人は深い思考に沈んでいるのだろうと思い巡らし、
私も凡人なりに仕事に全力を尽くそうとデスクに向かっていると、
後輩(a.k.a.しろやぎ)から次の文章が送られてきた。
何の脈略も、補足もなく、である。
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アイウエオ順で「か」の文字が6番目、「に」の文字が22番目に登場することから、かに道楽が1990年に『6月22日をかにの日』と制定したそうですよ。本日かにの日。
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放り込みっぱなしも甚だしいと言いたいところだが、
しかし、かにと言えば、私なのである。
我が家の長男が保育園に入園したときのこと。
その園では園児たち一人ひとりにキャラクターを設定していて、
以後、ロッカーや持ち物に、そのキャラクターのシールを貼っていくのだ。
テルちゃんはライオン。ふんふん、かっこいいね。
あすかちゃんはウサギ。なるほど、女の子だもんね。
で、我が家の息子はと言うと、、、か、かに?!
あの美味しいやつ? 何たる!
まさかの甲殻類をあてがわれた衝撃。
その感情を抱えきれなくなった私は、
Tシャツをキャンバスに、思いの丈をぶちまけたのである。
このTシャツに添えたキャプションが以下。
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“かに”について本気出して考えてみた。
かにピラフに、かにコロッケ、かにカマボコまであるのに、なぜ、かにTシャツがないのか? そんな根源的な問題に鋭くメスを入れる意欲作。かにとTシャツ、大好きなものをかけあわせるのだから、素敵なサムシングに出会えるに決まっている! と、好きすぎて視野狭窄に陥った中年男性の一途さをフロントに堂々とプリント。
大好きだから、とにかく真正面から対峙したい。しかし、そこに存在したのは、シーフードとしての“かに”ではなく、甲殻類の王者としての“かに”だった! サルと目を合わせちゃいけないのは知っていたけど、かによ、お前もか。猛々しいほどの“かにの生”が今、オホーツクブルーのボディの上で踊る!
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当時の私の、かにへの屈折した想いが綴られているではないか。
同時に、見出しにあるように、
私ほど、かにについて本気出して考えた人間はいないと自負しているのである。
このTシャツ、フリーマーケットで販売したところ大好評で、
およそ50着(どんぶり勘定)が飛ぶように売れたと記憶している。
現在は、どうぶつ将棋の二番煎じを狙った、かに将棋「蟹交戦」を開発中である。
今後もかにと言えば、私であり続けたい。
そうだ、しばらく語尾は、かにでいこう。
【今週の告知】
とくに無いかに。